Sweet Soul Sweets (Home)

2009/07/11

キアゲハが羽化したの!

畑で穫って来たキアゲハの幼虫の1匹が次の日にはケースの中でさなぎになってしまい、子供達にあげることができなくなり、店頭でお客様やスタッフ共々見守っていました。そして、ついに、このたび無事に羽化しました!


ケースが小さくて少し羽がのびきれていませんが、りっぱなキアゲハです。



羽を一切触らないようにして、一日碑文谷店内の木にとまらせておきました。


はばたく音はバサバサっとりっぱです。体には柔らかそうな細い毛がさらさら生えてきれい。
朝になっても羽が少し曲がっていたので、とべるのかなあ?と半信半疑でしたが店の外に出してみたところ、ふわっと手から離れ「あっ!飛んだ」と思ったら空へ高く高く垂直に上って行きました。屋根の上をこえたところで、私たちにありがとうとお別れをしてくれたように2〜3回旋回してからさらに上へ上へととなりのライオンズマンションよりも高く鳥のごとく、天へと上がって行ったのでした。なんだか感動して、涙が出てきました。

通常、蝶って2mぐらいまでのところをふわふわ飛んでいるイメージだったのですが、今回は羽が曲がっている事で飛べないのでは?と思っていた私の気持ちを跳ね返すごとく、とても力強く空高く飛んでいったのでした。こんなに感動するなんて思ってもみなかったですよお。
これから、都会のコンクリートジャングルの中を、子供達から逃げ回りながらも相手を求めて飛ぶんですから。羽化当日に林試の森の近くに離そうと下見をしていたら、同じキアゲハが飛んでいるのを発見して、畑から捕獲して来たキアゲハを目黒に離しても大丈夫だと確認しての放蝶です。幼虫は6匹ほど畑から捕獲してきましたが、見事に蝶になったのはトータルで3匹ほどになります、モンシロチョウは5〜60匹畑から捕獲してきましたが、蝶になるのは10分の1ぐらいでした。捕獲してきた幼虫はただ育てていれば全て蝶になるものだと思っていましたから。農薬を使用しない畑には幼虫を餌にする蜂やハエがいて、さらに人に捕獲されたら畑のモンシロチョウは全滅では?とか心配になりますが、蝶になるには大変な事なんだなあと考えさせられてしまいました。
それにしても、畑にはバッタや虫達がわんさかいるのに、どうして、目黒の林試の森にはバッタがいないのでしょう。この時期は虫達の謳歌している時期なのに、なんだか人の多く住むところは不自然なくらい虫がいないとおもいませんか?バッタ都内に放してもいいかな?


もともとはこんな派手な子だったのよ。