Sweet Soul Sweets (Home)

2009/06/28

6月の畑は小宇宙。

この時期は植物も虫も一斉に成長する時期です。様々な植物が生えて植物をとりまく虫達もいきいきと活動しています。農薬や害虫駆除剤は当然使用しませんので、畑で育てている野菜達にはモンシロチョウ他かわいい子供達が生まれ生きています。
まずこちら、

畑のビロード、モンシロチョウの赤ちゃんです。無農薬の葉っぱを食べているのできれいなもんです。畑のブロッコリーや小松菜区域に多く発見されます。畑のビロードと名前をつけていますが、さわってみるとちょうど良いぷにぷに感ときめこまやかなさわりゴゴチはまるで生きているビロードのようなのですよ。たまらない触りゴゴチ♡くぅ〜、スタッフは猫の肉球みたいともいっていましたが、無農薬の野菜でできているその体は、はかなくてかわいいものです、見つけたときは、全てつれて帰って、お店に置いておくと来店される都会の子供には珍しいようで大人気!あっという間にやさしい家庭にもらわれていくのでした。モンシロチョウの羽化を楽しみたい方は碑文谷店までどおぞ。無料でお分けしています。
ついでにキアゲハの子供も人気でしたよ,こちらよ。

ほっそい茎にしっかりつかまっている足が吸盤のようにかわいい。
そおっとやさしくさわるとオレンジ色のへんな角はでてこないのよ。こわがったりいじめたりすると「にゅょおっ」とくさい角だしまっせ。気おつけなはれや。
しかぁ〜し、私たちも皆さんもたべる野菜を食べてしまうのはどうしたものかと思いながらせっせと目黒の子供達の為に青虫ちゃんをタッパーに捕獲して行くのですが、私の目の前で衝撃的な現実を目撃!!


いとしい青虫ちゃんのおしりをひとかみ。

なにすんのよお!と抵抗するも青虫ちゃんにはたたかう武器もきばもありません。
ほとんど蜂に対しては無抵抗なのです。蜂にはたべられ、人には捕獲され、ただひたすら葉っぱを食べる事しかできない、青虫ちゃん、けなげだわ。


無表情の蜂はくわえたまま飛んで行きました。無農薬の葉っぱを食べている青虫はおいしいのでしょうねっ。健康な蜂に育つことでしょう。
蜂さんが畑にきてくれるおかげで、あおむしから野菜達も守られて、野菜と虫とバランスをとって栽培していくのが完全無農薬農法(自然栽培農法)。

ついでに栽培方法のクオリティーの順序をお教えいたします。
農薬,化学肥料を使用し続けて来た畑を作り直す為に、まず有機栽培を行います。牛や豚の糞や堆肥を使用して、農薬と化学肥料を弱めて、土に力を戻す為に行います。そして有機栽培を行う事で、土に栄養と虫達の循環が戻ってこないと、完全無農薬、自然栽培は行えないのです。有機栽培よりも無農薬自然栽培をすることは大変な事なのです。自然とのバランスが整って初めて可能になるのですね。今、日本は農薬,化学肥料漬けの生産体制から、有機栽培農法へと変わりつつあります、その次は完全無農薬,自然栽培という順序なのですね。
よっくど覚えておいてください。
農薬、化学肥料づけの畑から、すぐに無農薬、自然栽培ができるという訳ではないのですからね、間に有機栽培を挟む事でやっと実現ができるのですよ。

蜂の話にもどりますが、自然の循環の摂理とはいえ、わたしにしたら衝撃です。あまり青虫を捕獲しすぎて蜂が畑に来なくなるのも困るので、自然のバランスを崩さないようにすることは大事だなと感じたのでした。

次なる虫はこちら!!

小雨がちらつく畑の中を飛んで私の近くに落ちてきました。ブーン、ポテっ。
エヴァンゲリオンの使徒かザムドの人形か?綺麗な青黒い中に白の点々が。初めて本物見るう〜甲羅がかたそう、カミキリムシ降臨。木とかガジガジ荒らしちゃうそうです、畑の持ち主によると、「ふんでも死なないんだよねえ〜固くて。」きゃあ〜踏まないで、かわいそうだから、近所の子供にあげるからさあ!この畑の中で一番怖いのは人間でした。いきなり、草むしり始めたり、木の枝切ったり、土掘ったり。なんか植えたり。この小さな畑の小宇宙で植物や虫達にハルマゲドンを起こしているのは、人間よ。あなたの身の回りでもいませんか?ハルマゲドン人間は?

魔除けの効果もあるというセージ(もちろん無農薬)を収穫していたら、これまだブーンブーンとかなり低い音が近くに聞こえます。収穫に集中したいのでしばらくほおっていたところ、私のすぐ近くにボッテリとしたフォルムがかわいい、だるまの様なこの子。

クマバチですね、私がセージを収穫しているすぐ横で彼女?!は一生懸命花の蜜を食べていました。もちろんデジカメで近すぎて(15cm以内で)ボケてしまっていますが、私たちは仲良くけんかする事も無く、共存していたのでした。

真っ黒光の彼女はぽってりしたおなかと、かわいらしい黄色のちゃんちゃんこを着てお花の蜜集めをせっせとしていましたよ、黄色のほわほわちゃんちゃんこに触りたかった♡
クマバチはお花の蜜が主食なので、とってもおだやかな蜂さんです、攻撃性は無いので見つけた時にはこわがらないでね、駆除しないでね。

なんだか畑作業が増えてくるごとに植物、野菜と虫達に愛着を感じて来ている今日このごろ。
冬になったらこの植物も虫達もいなくなってしまうのにね。

2009/06/03

農家の現実と日本の農地

今もそうなのでしょうが、農家は農協と強くつながっています。
農協は流通方法を持たない農家にとって、野菜を購入してくれ、代わりに販売先まで運んでくれる、農家にとってはありがたい存在です。
あるとき農協は流通コストをおさえる為に(多くの野菜を消費者へお届けするために)農家にはある一定の大きさの野菜、不揃いでない、みな同じ様な大きさのもの、曲がって無い詰めやすい野菜を作るように指示します。

流通面だけでなく、形の良い物のほうが売れ行きがいいからです。そしてその規格内の野菜を育てるための化学肥料、農薬も買うように農家に指示していきます。それ以外のサイズや形は農協は購入しないという徹底した基準を設けました。

農家は生活をするために農協の要望するサイズや形の物を作らざるおえない状況となり、
そのサイズに合わない野菜は破棄をすることも出てくるのでした。
自分で売るルートをもたないためです。ある時は農協から大量の人工肥料や農薬を購入しなければならなかったり、(効率よく大量に生産する為に農協から指示されます。農薬の使用によって、土の有益な微生物や虫の死によって土の養分がたりなくなり植物達の養分の吸収がなくなりますから化学肥料を入れないと野菜が育たちません。簡単に抜け出せないスパイラルが出来上がります。)

農協は皆さんが食べる美しい野菜の供給を第一に考え、さらに収穫を上げたいわけです。
鶏が先か卵が先かの話になりますが、どこかでこのスパイラルを変えない限り、農家の野菜は農協=消費者に買いたたかれて、生活するのがやっとという状況です。そして、農家を辞めて行く人が年々増えています、なかなか増えません。今の若い人はナチュラル思考ですので、注目はしていますがまだ実際に動いているひとは少ないかと思います。

でも、やっとネット社会が充実してきました、ネットを通して野菜を販売する農家も徐々に増えてきました。農協を通さないで農業を会社で行うところも出て来ました。

日本の企業で徐々に農業改革に挑戦している企業も出て来ていますが、先日テレビでも取り上げられていましたが、
アメリカのドールが日本の使用していない畑を借り上げて、実際に会社が畑として農協を通さずに農作物を作り自社ルートで販売しています。
日本の使用されない畑がよみがえって素晴らしい事をしているように思いますが、裏を返せばとんでもない状況です。
本来は日本の企業がしなければならないことを海外の企業がしていまっていることが問題です。
限られた日本の耕地を、地球上にはたった3%しかない貴重な耕地を日本の企業でない海外の
企業が陣取っているのですから。
言い方が激しいかもしれませんが、人の食べる野菜や果物よりも家畜用の牧草・放牧地を多く保持しているアメリカ内の企業ですよ。アメリカ内の家畜用の放牧地を耕地に開拓して作ればいいんのではないのですか??現代の食料植民地化ですか??アメリカは戦争に負けた日本に米を食うと馬鹿になると自分の国の小麦=パンを食べさせて、日本の米の自給をさげて、自国の小麦を食べさせる事によって利益を上げ、見事に食料輸入大国日本自給率40%までさがりましたよね?このことを防げなかった日本の政策ミスもあります。
皆さんはこのことを理解していますか??

ドールの経営者はとても先見の目があります、これから起こる食料難や地球上の耕地の数を考えれば、開拓して使用できる土地を持つ事はドールという食品会社の存続につながります。
中国で品質の疑わしい野菜や果物をつくるよりはよっぽど日本の空いている畑で作った方が安全ですから。

政府の方にもぜひお願いしたいのが、疑わしい中国産や海外産の野菜を輸入し国民に食べさせるのはやめてほしいです、それより、日本の空いている畑を最大限に使用して、安全な野菜を日本の皆さんにお届けしてくれる政策をしていだだけませんか?畑を作る事で雇用の確保を国内でしませんか?

そして日本の企業さんもがんばって!日本の空いている畑はまだまだエネルギーありますよ!安全な品質の良い野菜を作る事で世界にアピールする事ができます!!そしておいしい安全な作物がいっぱい収穫できた時には世界の人たちへ安全な野菜や果実、穀物をお届けしませんか?作り方は日本独自のすばらしい腕をもっていますから、まずはドールの経営陣が見本を見せてくれていますよ。こんなに勤勉で細やかなすばらしい日本人のつくる作物は最高に品質の良い物を作る事ができ、その作り方をお手本を世界へ発信できると思いますよ。
私達もがんばりますね。