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2009/05/29

なぜ農薬から離れられないのか?

最近気がついたんですが・・・
畑まですぐに行ける距離でないため、頻繁に手入れができません、畑に行く度に「虫に野菜が食われているかもーっ!」と車の中で心配でついアクセルも踏み込んでしまうのですが、到着してみると、以外とひどくないんですよ。虫もはびこるこの季節。
ところどころ虫食いの穴はあいていますが、問題なく私も食べられます。アブラムシの大量発生や青虫で野菜が全滅などという事はないのです。
畑をみてみると、

この畑はカマキリ,てんとう虫,くも、トカゲと虫を食べる益虫がたくさんいます。
野菜に付いたカメムシ、アブラムシ、甲虫類を食べてくれます。
わたしががんばって虫ちゃんを撤去しなくても、私がいない間、畑のバランスを取って守ってくれているのです!

?なぜ農薬をまかなければならなくなったのか。農薬からはなれられないのか?

害虫といわれる虫を殺す為に人工農薬をまいたとしたら、一時、害虫といわれている虫は死滅するかもしれませんが、他の生態系をも死滅してしまいます。
カマキリも、クモもてんとう虫も、益虫といわれる虫達も住むところがなくなります。
虫の世界でいえば、死の畑、死の世界となります。

農薬をまいて害虫がいなくなったとしても、そこは地上の畑、密閉された塀で囲まれている訳ではありません。害虫はまた飛来して発生してくるのです、その中で再度、野菜を育てようとするとバランスの崩れた中で、天敵のいなくなった世界で野菜を育てると、その野菜に付く害虫を補食する虫がいないため、またもや害虫大発生!という負のスパイラルにはいります。それが1度でも害虫駆除薬や農薬を使ってはいけない理由です。そして、一度でも農薬を使った事で農薬を手放す事ができなくなる畑になります。

バランスを崩した畑が生態系を元に戻すのにはどのくらいの月日が必要なのでしょうか?
農薬を使用し、野菜を生産する事を仕事としている人が無農薬栽培に切り替え生態系をとりもどそうとしても、その間、収穫量は確実に減り収入が得られなくなってしまいます。しかも、虫食い穴があいている野菜を消費者は求めていません。
ますます、農薬使用の負のスパイラルから抜け出せる機会がなくなります。


無農薬栽培をしていると穴の空いていない野菜は絶対にできません、生物ピラミッドのない閉鎖された環境、あるいは農薬、薬品で葉っぱを覆う、害虫の全駆除しない限り不可能なのです。
しかも植物は汚染物質を吸い上げ取り入れます。誰ですか?植物が汚染物質を取り込まないと思っている方は??

虫でさえ食べない野菜をなぜ人が食べるのでしょうか?
農薬を使わなければ生活できない人達を支えているのは私たち。
生態系の失われた土地から作られた美しい野菜の選択は終わりにしませんか?

そして、農薬使用の農家の方を有機栽培へそして完全無農薬栽培へと促していけるように、
ちょっと金額が高めでも、体に安全、土を豊かにする国産野菜の「フェア−トレード」と思って、あるいはボランティア募金と思って、有機栽培や無農薬栽培の野菜をちょっとづつでも購入していきませんか?
それが支流になれば、農薬や化学肥料を使う農家は確実に少なくなって行きます。
土の汚染も弱められて本来の土の力を取り戻して行くはずです。

そして、地球上の農作物がつくれる耕地が地表の3%ほどと言われている大切な畑の土地を安全でエネルギーのある土地に戻して、分け隔てなく分配できるようにゆくゆくはなるといいですね。みんな安心して食べていけるはずですし、貧困もなくせます。
もっと突っ込んで話すと家畜のえさを減らせば(皆さんがお肉の食べる量をちょっと減らせば)家畜用の牧草・放牧地が地表の25%もありますので、(地表の土地利用バランスが悪いのです)それを減らす事によって農作物を作る耕地にパーセンテージを移す事ができれば、人口が増えても今のアフリカ難民や貧困で食べることに困っている人たちに十分食料が提供でき、私たちの未来も食糧難に見舞われないですみます。現実を思うと気がめいりそうになりますが、体に良い事、自然環境に良い事を思うだけでも世界が変わる力になりますよ。そしてご自身の中から自然に実践と行動が出てくるのを待つだけです。

参考資料
http://www.s-yamaga.jp/kankyo/kankyo-shokuryo-1.htm